戦術の変遷とは、俗に言う「人権」スタイルの変遷でもあります。
私が始めたのは一昨年の9月ですから、ロビンのSSスタイルが出たあたり。アワードガチャの第3弾の頃合いです。それ以前のことは分かりません。
ただ、その頃は未だに腕力デバフ時代であったと思います。水着アザミとか、ああいうのがサブミ人権として多少は幅を利かせていた頃合いです。
ただ、メタルブラックは状態異常で倒すタイプだったんですよね。これで水着ジャミルが日の目を見たって話がありました。私はまだRomancingに挑戦することも出来ない時期でしたね。
その後は・・・やっぱり腕力デバフの時代でしたよね。
その時代に多少の陰りが見えたのは1周年~正月。アニバユリアンとタイガー陣形が登場し、ガチャ前の評判を覆してユリアンが人権として君臨した時期です。
そのおまけの様にして海の主の娘が登場したわけで、当時は「全体バフ」ってものの重要性が低かったのを覚えています。
私は当時に「娘と殴り隊」という構想、「娘のバフとラピスト、体術スタイルを揃えたら殴り勝てるんじゃないか」というものですね。これは娘だけじゃ成り立たず、成功には聖王の登場を待たねばなりませんでした。
結局はタイガーユリアン全盛となり、娘さんは添え物として使えるか使えないか、必須ではないという評価に落ち着きました。
タイガーユリアン全盛はしばらく終わらず、同時に訪れていたのは知力デバフの時代。アニバウンディーネが大きく幅を利かせるのと同時に、温泉ジニー難民が涙した時期です。
ユリアンは不動のスタメンとしまして、それを安定させる手法としてウンディーネとジニーによるデバフがあり、これが本当にドハマリしたんですよね。
かといって腕力デバフの時代が終わっているわけでもなく、デバフ時代においてタイガーユリアンという無双の安定手段があったというべきかもしれません。
そしてユリアン難民にとっての朗報に等しい、聖王時代の到来です。これが今に至ります。
これによって「バフとデバフで敵を無力化する」という身も蓋もない戦術が大流行。ロマサガRSの難易度を大きく下げたわけですね。
この添え物として娘さんやウンディーネ、ジニーは続投。ユリアンは聖王に地位を奪われた形です。
それでも「汎用オート」という枠でタイガーユリアンを使っている人は未だに多いかと。それも虎穴陣の登場であやしくなってきたかな。私は面倒なのでユリアンのまんまです。
そんじゃ次はなんなんだって話でして。
聖王に対して講じられた運営の対策ってのはアポロンが最初だったわけですよ。聖王を出したのも運営なんでマッチポンプであるわけですが。
アポロンは一定まで削るとターン制限が設けられるわけです。その間に削り切る火力ってのは聖王戦術における「無力化」じゃ無理だったんです。
これによって聖王戦術より「デバフ」という要素が薄くなっていって、登場したスタイルも「属性腕力」なんかが脚光が浴びつつあり、「バフ」の側面がすごく強くなった。
デバフへのアンチテーゼは世界塔150にも登場したシェラハが最初です。「弱体破り」ですね。これでジニーの価値が大きく下がった。
確定デバフが入らない知力、計算しづらいアビリティデバフ、これらが決定打。だからウンディーネとかジョーの価値はあんまり下がらなかったんですよね。それとビューネイですか。
シェラハという前置きがあっただけにデバフの効果は大きく疑われていて、イーヴリンの評価が未だに定まらないのもそこが大きいんじゃないかと。「そんなら確定デバフを消費6で入れられるウンディーネやジョーでいいじゃん」というね。
こういう意見を持つ人は多分、周年ヴァッサールとかUDXダークとかを持っているでしょう。打てるデバフの種類こそが正義である、というのと表裏です。
して話を戻しまして「次はなんなんだ」へ。
基本はバフの路線でしょう。ここで再びデバフ全盛へ戻るってのは厳しそう。
して、「かみ」打倒の瞬間を考えてくだせぇ。バフによって成されたのは「瞬間の超高火力」なんですよ。そして活躍したのは高耐久で高火力のヴァルドーなんですよ。
バランスとかアベレージというと安っぽい結論。良く言えばフラットですか。長い年月によって訓練されたプレイヤーは「塩梅」ってのを要求されるんじゃないかと。
「かみ」の攻略チャートはすんごいんです。ああいうレベルの「塩梅」を求められるとお手上げですけれど、方向性はあれだと思います。
タンクもあるし高火力アタッカーもあるしバフとデバフの各サポーターもある。全体ヒールの手段も充実。2年という月日でロマサガRSの世界は大きく広がりました。それでもなおゲームバランスの良さは健在です。
総決算というには早いかもしれませんが、徐々にそれへ向かっていくのは間違いなく。「人権」というと未だに聖王ですが、まもなく登場する「凍てつく波動」的なバフ無効で王道の一つに落ち着くんじゃないかと。
「人権」というものは失われるってのが大きな予想として一つありまして、究極的に「何でも出来る」が人権相当になるんじゃないかなぁと。
この根底にあるのがディープインパクト・ステイゴールド・ダイワメジャー・ハーツクライ・キングカメハメハという、一時期の日本競馬にあった勢力図です。どこでも大体強いのがディープインパクトだったんですが、やっぱり極端なことを要求されると他の種牡馬に屈したんですよね~。
「何でも出来る」ってのはデバフもバフもタンクもヒールもって話じゃなくて・・・。
うーん、なんというべきか。そうですね、トキオリアリティーという繁殖牝馬は直仔からアイルラヴァゲイン(父エルコンドルパサー)、リアルインパクト(父ディープインパクト)、ネオリアリズム(父ネオユニヴァース)などを出した名繁殖なんです。
更に孫からはステイゴールド×キングカメハメハでインディチャンプを出しています。この妹にはアウィルアウェイ(父ジャスタウェイ)があります。
「何でも出来る」というのはこのトキオリアリティーみたいなもので、どんな戦術にも順応する幅の広さ、そしてスペックの高さを言うべきかと思います。
それは周回を含めた考え方であるべきでして、周回人権とRomancing人権を兼ねる様なタイプは大体獲っておいて良いと思います。
ジョーとバルテルミーが良い例でしょう。
・・・あれ?したら周回人権を獲って、それがRomancing人権にアップデートされるのを待つんがベストですかい。本当に身も蓋もないなぁ。
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