ロマサガRSにあって

ロマサガRSを平坦に遊んでいるのです

ITOKENガチャ考察 リークよりの

甚だしく、難しい話。スタンスを言えば、ネガティブ。

FFにも「スタッフルーム」ってのはあって、開発スタッフがゲーム中に登場することはありました。登場という観点においては問題があるとは、思うけれど、適切な批判ではないでしょう。

配布なら文句を言いません。ガチャだから私は文句を言う。かといって、ITOKENのみのガチャなら文句はありません。ボストン・ヴァルドー・詩人がセットだから文句がある。

「嫌なら引かなければいい」という話なんですが、私はボストンとヴァルドーを引きたいし、ロマサガ2&ロマサガ3版の詩人も引きたい。ここに不満があると。

 

もっと根本的な話・・・ポルカとかのロマサガRSを許せて、なんでITOKENが許せないのか。内輪ネタ感がありすぎて寒い?私物化の感があるというべきでしょう。

 

なんちゅうか・・・あの・・・代議士さんてのは国民の代表であって、ある種、国民の奴隷に近いニュアンスですらあるんですね。実際はもっと限定的で、例えば極左の支持者がメインであった場合はそれの奴隷であるというわけですね。

奴隷は言い過ぎですね。その意向を無視できない。絶対に背けないという場面がある。とある法案については絶対に賛成票を投じなくてはならないとか、そういうの。

 

ゲームのクリエイターもそういうところがあります。けれど「なんで俺たちの思うようなゲームを作らないんだ!」とファンがブチ切れるのはナンセンスです。代議士と支援者の関係ほどシビアじゃありません。

それは企業というより大きなバックグラウンドがあるためで、企業がノーと言ったら首チョンパなわけですよ。けれど拾う神もいるわけで、イエスと言ってくれる企業が雇うでしょう。その方向でまたファン層を構築すりゃいい。

ボストンや詩人を人質に取られたって表現は正しいでしょう。例えばITOKENオンリーガチャで売り上げが低迷すれば企業がノーと言いますもん。それを避けるための保険としてボストンや詩人が選ばれた。「かみ」打倒の大きなキーとなったヴァルドーも使用者が多い。

この狡猾さに対してファンがブチ切れるのは圧倒的に正しい感情だと私は思います。裏切りと言うのは過度な表現かもしれませんが、方向性としてはそういうもんだと。

 

一部のファンが欲しいと言った。それなら一部のファンを信じてITOKENオンリーガチャを出せばいいんですよ。売り上げが低迷して企業がノーと行ってきたならば、新天地でまたやりなおせばいいじゃないですか。そのリスクを背負わないのは駄目ですよ。

アンサガのキャラが全然出なかったのは、そのリスクを背負えなかったからでしょ。なんでITOKENだけそのリスクの回避策を講じられたのかって話になりませんかね。

その理由ってのは、究極的に、遊び心でしょ。佐賀コラボと同じ遊び心ですよ。都道府県という大きなものを巻き込んだ大人の遊び心は面白いと言えるけれど、内輪ネタは寒いでしょ。それが分かってるからボストン・詩人・ヴァルドーというラインナップを添えたのでしょ。それは保身という、遊び心の対極にあるもんですよ。

市川・伊藤・河津・ノブオのフェスガチャだったら擁護出来たと思います。そこまで馬鹿なことをしてきたら、困惑が最初に来て、その後は全部面白い。売り上げが振るわなかったら課金して回してやろうかと思うくらいに面白い。

 

馬鹿に付き合ってくれるかどうかって疑問を抱いて、最終的にユーザーを信じきれなかったんでしょ。馬鹿に振り切った方が良いというスタッフはいたはずですよ。

駄目。面白いことをしようとしたくせに振り切ったことも出来ず、上手なバランスも作り上げられなかったんだから。批判を甘んじて受け入れるべきですよ。

保身の策は働くでしょう。けれども「売り上げは振るわなかったけれど喜んでくれるユーザーも多かった」なんて逃げ道は絶対に許されない。ダメダメ。そういう次元の話じゃない。

 

ASKAをアイドルとして見る人達と、アーティストとして見る人達。

サラブレッドをアイドルとして見る人達と、アスリートとして見る人達。

これらは絶対に相容れないのです。だからファンは探り探りで交流します。

競馬においてはゴールドシップというアイドルでもアスリートでもない、エンターテイナーという変なカテゴリを築いた変態がおります。彼が愛されるのは、どちらの世界から見ても素晴らしいからとも言えます。マジで競馬ファンにおいてゴールドシップって絶対に外さない話題ですから。天気みたいなもんです。

ASKAならね、やれPRIDEがいいとか、いやいや結局ははじまりはいつも雨だの、まぁ、そこらへんが間違いのないところですね。

そういうフワフワなところで私たちはロマサガRSというものを愛してきた。だのに、明確な火種を公式が投じてしまった。

ねー。性能がどうとか、絵がどうとか、そういうしょうもない話をしていたのに。ここにきて「クリエイター自身が好きなのか、クリエイターの作ったものが好きなのか」って話になっちゃう。それは「ITOKENを許容するかどうか」なのです。

 

 

さて、本題。

 

ヴァルドー

打突2属性オンリーの運用が可能となりました。素早さ枠における突はヴァルドーくらいなので、カラフル愛好家に嬉しいスタイル。

アニバスタイルからの継承が圧倒的に強くて、必須というべき。8ヶ月超という時間を経てヴァルドーがとうとう完成しました。

しかし「集気法」が強いという見方も確かにありますから、アニバスタイルを使う機会も失われていないかも。アベレージは本スタイルが上でも、一発の大きさはアニバスタイルが上でしょう。

 

詩人

あー、これは絶妙な裏街道。もしかしたらアニバウンディーネを超えるスタナーがようやく登場したのかな。

少なくとも火力が段違いに上。スタンの入る敵にはほぼ間違いなく刺さる打と陽の2属性ってのも素晴らしい。しかしスタンの入りやすさはアニバウンディーネが上っぽいかな。(精神減衰2+魔力胎動+スタン大)

眠り付与がセットでついてるのは心憎い。間違いなく眠り付与は最強ですね。

正月スタイルからヒールを継承できるのが素晴らしい。状態異常付与タイプのジャマーにヒールがあるのはめちゃんこ強いですよ。ロベルトやタリアと同じ理屈です。決定打となる状態異常が入っても自身しか生存していないんじゃしょうがありません。ヒールがあるとないのでは全然違いますよ。

これは・・・運営のさじ加減で人権になりえます。すごいすごい。このタイプの詩人が来ると信じて正月で引いておいたんですよ!ロマサガ1詩人はあんまり馴染みがなかったんでね。

 

ボストン

お兄様を絶対に殺すタイプのボストン。カウンターでこの火力はいやらしい。

またさりげな~くいやらしいタイガーブレイク+。アルカイザーを支持しない私にとっては嬉しい素早さ枠の陽火力です。

しかしヴァルドーほど噛み合う感じでもないかな。ボストンはカチッとピースがハマることがあまりないので、色々と難しい。練気掌+→ミラージュキック→ミラージュキックが出来るのは一つの収穫ではあるのかな。

一番嬉しい完成パターンは素早さ枠の斬ってもので、なかなかどうして、このカテゴリとしては半端なまんまです。とりあえずカウンターのRank上げが容易いことを喜ぶべきかなぁ。

 

ITOKEN

まぁ、絶妙な塩梅。人権ではないかなぁ。

LP消費なしに全体ヒールを打てるのは壊れ気味なんですが、対象が生存者に限定されています。気絶からの復活は出来ません。それでもLP消費がないのは鬼強い。

超長期戦まで持ち込んだ場合において、これほど強いスタイルはないでしょうね。虎穴陣聖王の戦術における最後のピースと言えるかも。まぁ、意地の悪いことを言えば、オアイーヴがこの性能で欲しかったかな。

長期的に言えばこの上位互換は登場し得るでしょうから、繋ぎとしてのスタイルとして見る手はあるかも。少なくとも人権扱いするようなバランス調整は避けるでしょうしね~。(それをやったら批判が止まらない)

 

 

あとがき

まぁ、長々と書きました。昨晩、ずーっと考えてたんでねぇ・・・。

ちょうどよい機会だし引退すっかなぁって冷めた瞬間もあったし、むしろ、つまらないきっかけに過ぎるかなぁとも思ったし。条件反射に批判する気持ちが強かったので、一晩経ってから書けたのは良かったかも。

それでも冷静に批判するところはありましたね。ユーザーの二分化を招く火種を投じたことが一番大きいかな。そんで遊び心と保身のセットを世に出したことです。

少なくともサガ魂の1キャラとしてITOKENを出したなら一つでした。サガ魂の趣旨にも適いますからね。こういう挑戦も許容すると広めるのはありだったと思いますよ。

人気のあるキャラと一緒にしちゃうのは駄目ですよ。「嫌ならガチャを引かなきゃいい」という予防線が働きません。「嫌でもガチャを引かなきゃならない」ってのは、サガのシステムからしても良くない。

選択肢を用意されて、選択の権利を得て、選択に責任が生じる。それがサガのロールプレイです。あれをやれ、これをやれ、次はこれだ、で進むドラクエやFFと一線を画するところじゃないですか。

サガユーザーから選択肢を奪ったら駄目です。

 

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